#4 構図を知れば写真が上手くなる!僕がよく使う5つの構図!

こんにちは。

看護師フォトグラファーの水野です。

今回のテーマは『構図を知れば写真が上手くなる!僕がよく使う5つの構図』です!

僕はフォトグラファーを目指すにあたって独学で勉強をしてきました。

沢山勉強してきた知識の中で、僕が今でも撮影するときに一番活用できていることは何かというと・・・

「写真の構図を意識すること!」です。

構図を知り、構図を意識するようになっただけで、普通の写真から一歩前進することが出来ました!

そのぐらい写真を撮る上で構図というものは大切なんだと学びました!

構図を活用することで、ミラーレスカメラなどを使う人だけではなく、スマートフォンで家族や友人を撮る時に、一味違った写真を撮ることができるようになります!

なので、今回のブログで構図というものを知っていただき、日常で写真を撮るときの参考にしてみてください!

構図とは

「構図」とはそもそもどういう意味なんでしょうか!?

構図とは「写真の中の被写体や背景をどのように配置するか」ということです!

つまり「写したいと思うものをどこに配置すると、素敵な写真に見えるか!」ということです!

人間の目というものは不思議なもので

「写真をパッと見た時に目がいくところ」というのは決まっているんです。

真ん中に人間や動物がいるのに、まず遠くにある建物を見る人ってほとんどいないですよね。

これが構図の面白いところで、それぞれの構図には意味があり人間が自然と目で見てしまう場所に視線を誘導する」ことが出来るんです。

また、構図の中にはあえて空間を空けているような写真もあり、その空間があるからこそ良い雰囲気だと感じてしまうのです。不思議ですよね!

 

今回は実際の写真を通して、構図1つ1つを丁寧にお伝えてしていきます!

今回は数ある構図の中から僕がよく活用する「5つの構図」に絞ってお伝えします。

沢山構図を知っていると、それだけバリエーションの多い写真が撮れます!

しかし、日常の中で写真を撮るときに「〇〇構図で撮るぞー!」ってそんなこと考えないですよね。

構図っていうのは何度も写真を撮る中で、「自然とその構図で撮影してしまっている!」というのが理想だと思います。

もちろん風景写真など、被写体が動かず1枚のシャッターに時間をかけて撮影をする場合には、構図をしっかり意識して撮影するのが良いと思います。

しかし、僕の撮影スタイル的に小さいお子様を撮る機会が多いので、その場合はふとした笑顔を見逃さずにシャッターを切ることの方が重要だと思っています。なので、沢山シャッターを切る中で「自然と自分の思い描く構図になっている!」ということの方が多いです。

今回、ブログを書くにあたり写真を見返していたところ、撮影時には意識していないのに、自然と自分の好きな構図で撮っていることに気付きました!

なので、皆さんにもそのように今回お伝えした構図が自然と撮影できるようになるためには、沢山の構図を覚えるというよりも、5つの構図だけに絞って覚えるのが良いと思います。

この5つの構図は全然難しくないので、誰でもそのような場所を見つけたら是非真似してみてください!

これであなたの写真は、明日から一味違う写真に生まれ変わります!!

構図の種類

まずは構図の種類について説明します!

ここから、様々な構図名が出てきます。僕は最初、必死に構図名を覚えたりしていました!

ただ正直、構図の名前なんてどうでもいい!という結論に至りました。笑

こんな構図で撮ると一味違う写真が撮れるんだな!と写真をパッと見た時にイメージで覚えておけばそれでいいのかなと思います。構図名を覚えるより、自分の好きな構図を探した方が素敵な写真を撮れる近道だと思います。

これから実際の写真をお見せしながら構図の説明をしますので

「この写真(構図)良い!」と感じた構図を探してください。

それが「あなたの好きな構図」です。

 

①日の丸構図

この構図は一番簡単であり、誰もが自然と撮っている構図です!

日の丸構図とは→写真の中心に被写体を置く構図

日の丸構図は「被写体の存在を強く印象付けることができる」という強みがありますが

逆に「シンプル過ぎてワンパターンな写真になりやすい」という欠点もあります。

ただ皆さんはお子様やワンちゃんを撮るときはこの構図で撮ることが多いのではないでしょうか?!

この構図にすると周りは何も見ず、必ず被写体を一番に見てしまいますよね!

なので、被写体を強調する時にはこの構図が一番いいです!

②2分割構図

別名「シンメトリー構図」とも言います。

2分割構図→写真を縦もしくは横に二分割する構図

写真を2分割にすることで被写体と背景を分けて見せることが出来たり

上の写真にように反射させてシンメトリーにすることで、幻想的な写真にすることもできます。

下の写真では、広大な自然の中にママと赤ちゃんがいる、素敵な雰囲気を感じますよね。

日の丸構図との違いは、被写体+背景両方に目がいくようにした写真になるのが特徴です。

③3分割構図

3分割構図→写真を3分割するように縦横にラインを引き、その線が交わる交点に被写体を置く構図。

この3分割構図は僕が一番好きな構図であり、撮影では多様しています!!

3分割構図に大きなメリットがあり、写真全体のバランスがよく見えます!

上の写真では、空の景色と被写体のバランスが良く、ロケーション撮影の良さが最大限に活かされていますよね。

また、この余った空間に文字を入れたりすると一気にポスターのような写真にすることもできます。

3分割構図はどんな被写体にも活用することができ、写真を見た瞬間に「なんか素敵な写真」と自然に感じてしまう不思議な構図です。

僕はこの構図を撮るようになってから写真が上手くなったような気がしています!笑

④額縁構図

額縁構図→メインの被写体を額縁のように物で囲って撮影する構図

被写体の周りを額縁のように囲むようにすることで、視線が枠の内側に集中するため、メインの被写体をより強調することができます。

何か穴が空いてあり、覗くようにして見るような場所を発見したら是非そこから覗いて撮影してみてください!

上の写真のように、鳥居などの中に人を入れて撮影しても額縁構図になりますね!

放射線構図

放射線構図→放射状に集まる「収束点」を画面の中に作ることで、「奥行き」や「広がり」を表現することができる構図。

なんだか難しいように感じますが、一番簡単な方法は「奥に進むような道や奥に広がっている空間を見つけて撮影する」のが良いと思います。

外を散歩してして、先にずっと続くような道を見つけたら、そこに向かって撮影します。すると平面の写真ではなく、奥行きを感じるような写真が撮れます。

上の写真では、更に続く道の先に光を持ってくることで

「どこまでも続く道」のように表現しています。

モノクロで撮っているのも個人的にはまた雰囲気が出て良い感じです。

上の写真のように、奥に進むような道を発見したら是非、放射線構図で撮影してみましょう!

 

構図ごとの撮影方法

さて、ここまでは1つ1つの構図の特徴について説明してきました。

そしてここからは、それぞれの構図を撮影するときの「僕なりの撮影方法」をお伝えてしていきます!

僕なりの撮影方法の中で1つでも参考になった撮影方法を実践して頂けると、きっと今まで撮れなかったような写真が撮れると思います。

ちょっとした意識の違いで写真は大きく変化することを僕はこの1年で学びました。皆様の参考になったら嬉しいです!

 

①日の丸構図

僕が日の丸構図で撮影するときは「シンプルに見え過ぎないようにする!」というところを意識しています!

僕なりにシンプルに見えない方法は2つあります!

 

1つ目は「被写体以外の背景をぼかして撮影する」

被写体以外の背景を全てぼかすことで被写体にのみ目がいき、まるで被写体が浮き上がっているように見えます!

 

2つ目は「背景を色味を変えて表現する」

同じような写真でも背景の色味をガラリと変えることで写真の印象を変えることが出来ます!

下の2枚の写真は同じ構図、同じ角度から撮ったものですが、背景を緑色の芝生にするのか、それとも茶色の枯れ葉にするのかで印象が大きく変わります!

背景の色味を変えるだけで雰囲気だけではなくどこか季節感も変わりますよね。

あなたは何の季節に見えますか!?人それぞれ感じた季節が違うと思います。

同じような写真でも人によって感じ方が違うのが写真の面白いところです!

 

さらにぼかしている背景にお花を入れると、そのお花の色味を使った表現をすることができ、ただの日の丸構図ではない表現をすることが出来ます。

下の写真のようにピンク・白・黄緑の綺麗な背景を使って日の丸構図を撮ると素敵ですよね。

背景のお花とお母さん+赤ちゃんとの優しい雰囲気の写真の相性がバッチリです!

このように工夫することで、日の丸構図の欠点であるシンプルな写真ではないような表現をすることが出来ます。

是非、皆さんも日の丸構図で撮影する時には、「背景」を意識してみてください!

 

②2分割構図

2分割構図で一番多いのは、水溜まりや窓ガラスなど反射(リフレクション)を活用する方法です。

僕が良く撮影する方法は、水族館などにあるガラスで反射させた2分割構図の撮影方法です。

これは水槽などにあるガラスと水平になるようにカメラ向け、被写体がそのガラスに反射するところを撮った写真です。簡単に撮れますし、個人的にはこの反射したときに見える表情が好きです。

また、反射などを使わずに撮れるもっと簡単な撮影方法は、写真の半分を人・半分を背景にして撮る「2分割構図」です。これなら簡単に撮れますよね。

日の丸構図から少し被写体を上下どちらかにずらし、背景を多く入れることで2分割構図にすることができます。すると普通の写真よりもちょっと奥行きを感じるような写真に見えませんか!?

背景と被写体、両方に視点を向けるように出来ることがメリットですね!

綺麗な空や花などを背景にするのがおすすめです!

 

③3分割構図

3分割構図は僕がもっとも良く使う、そして最も好きな構図です!!

なんとiPhoneには、3分割構図の線を出す機能があります。皆さん知っていましたか!?

この3分割構図のときに活用する線のことを「グリッド」と言います。

下記の設定をすることでiPhoneで撮影するときにもグリッドが表示され、この交点に被写体を持ってきて写真を撮るだけであなたも簡単に3分割構図で写真が撮れます!

「設定→カメラ→グリット→ON」

 

 

3分割構図で撮影するときに意識してほしいのは、「空いた空間に何を入れるか考える」ことです!

下の写真では、空いた空間にあえて何も映らないようにすることで、シンプルでバランスが良い写真になります!

被写体にも目が行きやすく、広い空間の中で被写体が際立たせることができます。

下の写真のように余白に桜などの花を入れることで、バランス良くそして華やかな写真にすることができます。

更に写真の中で2つの物に視点を向けたい場合には、交点に視点を向けたいものを2つとも置く方法があります!

下の写真は、顔だけではなくランドセルにも視点を向けたかったので、顔とランドセルを交点を持ってくるように撮りました。すると顔とランドセル、両方に目が行きますよね。

これが3分割構図の力です!

そして・・・ここでは更なる上級テクニックをお伝えします!僕がよく使う撮影方法です!

しかしこれは、F値が低くできれば望遠のレンズで撮るとより撮りやすい写真の1つになりますので、そこはご注意!iPhoneではなかなか難しいかもしれません。

そのテクニックは「3分割構図で空いた空間に前ボケを入れる」という技です!

実際に写真を見ていきましょう!

この写真は交点に顔を置き、右下の交点に前ボケがくるように撮影しました。

そうすることで被写体にまず目がいきますが、前ボケも素敵だなぁと感じませんか!?

このように被写体だけではなく、前ボケを交点に持ってくることですごくバランスが良く、素敵に見える写真になりやすいのです!

縦構図にするとこんな感じになります!

この写真は、2分割構図3分割構図が混ざった写真になっています。

左半分は桜、右半分は被写体となる2分割構図。

更に、交点に顔と桜の前ボケを持ってきた3分割構図。

このように様々な構図が合わさった写真というのもあり、よりバランスが取れた写真になると思います!

そもそも僕はカメラを始めるまでiPhoneに出てくるグリッドが何なのか、それを考えたことも意識したこともありませんでした。

なのでブログを読んでくれた方の中には、昔の僕と同じように「そんな意味があったんだ、知らなかったです!」という方も少なからずいると思います!

なので、グリッドを意識して撮影するのもいいですし、撮影した後の写真を見て「あっ、これ3分割構図に出来そう」と思ったら、下記の方法で編集(トリミング)をして、3分割構図に写真を編集するのもありだと思いますので、是非参考にしてみてください。

下記に記載してあるのはiPhoneでの編集方法です。

iPhoneでの写真編集(トリミング)方法】

編集した写真を選択→右上の編集→トリミング(一番下の3つのアイコンの中の一番右。写真を回転させるマークのアイコンを押すとトリミングが出来る)→トリミング画面になり写真を押すと勝手にグリッドの線が出てくるので、そのグリッドの交点に被写体などを合わせて写真の位置を調整する→写真の位置が決まったら右下の✔︎を押す→編集してした写真が保存される。

 

④額縁構図

額縁構図を撮ろうとしたときに、僕がお勧めしている撮影方法は、「前ボケを額縁の代わりにして撮る」です!

 

この写真のように、桜を使って2人を囲むように撮影することでこれも額縁構図になります!

これは桜と桜の間に自分が入って、上から下に向かって撮影した写真です。

上の写真も、木の間に自分が入って下にいる愛犬を撮影しました。

こういう穴!?というか隙間のような場所を見つけたらそこに入ってもらって、それを前ボケとして活用し撮影するとこのような額縁構図が撮れます!

普段見れない景色での写真になりますので、素敵な写真になりやすい構図だと思います!

 

放射線構図

放射線構図を撮影するときのコツは「奥に長く続く道を見つける」ことです!

このように奥にずっと続くような道を写真の隅に入れて、その中に被写体を入れることで奥行きのある写真を撮ることが出来ます。

この写真もあえてアップでは撮らず奥に長い道があったため、そこの中心に被写体を置いています。更にこれを望遠レンズで撮ることで圧縮効果も生まれ、奥の壁と被写体の遠近感が不思議に見える写真になったと思います!

これをiPhoneで撮るとなかなかこのようは写らないので、やはり望遠レンズによる圧縮効果が僕的にはすごく好きなポイントの1つですね!

 

いかがだったでしょうか!?

様々な構図があったので、変に覚えようとしなくていいと思います!

どれか1つでもいいので、構図を頭の片隅に置いてもらい、いざ撮影する時に「あっこんなの言ってたな!」と思い出してくれればそれで十分です!

ただ言えることは、僕は構図を意識するようになったことが写真の技術向上に繋がったと思います!

今後も自分がどうやって写真技術を向上させたのか、ブログに書いていきます。

現在はほとんどの方が、スマートフォンなどを使って写真を撮っていると思います。

そのスマートフォンでも、構図を知ることで必ず上手に写真が撮れるようになります。

普段は撮らないような画角で写真を撮ってみてください。

あなたも写真が上手になって写真が好きになると僕は嬉しいです!!

次回もお楽しみに。

 

【好きな歌詞】

UVERworld 「DECIDED」

「自分に何ができるかじゃなくて 自分に何が合うかじゃなくて 本当に心が一番選びたいものを選んでるかってこと」